5日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均は前日比91ドル70セント高の1万4,066ドル1セント、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は同46.75ポイント高の2,780.32の終値だった。9月の雇用統計が予想を上回り、8月の数値も上方修正されたことから景気後退を懸念していた市場の不安を和らげた。S&P500種株価指数14.75ポイント高の1557.59で終値の最高値を更新した。
労働省が発表した9月の労働統計は、非農業部門の雇用者数が前月比11万人の増加で、労働市場が前月に懸念されたほど急激な後退は起こっていないという安心感を与えた。この結果は、米連邦準備理事会(FRB)が30-31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを実施する可能性を低めるものであるが、米経済が急激な減速に向かっていないとの観測が投資家心理を改善させた。
住宅市場が低迷を続け、信用収縮が起こる中、堅調さを保っていた労働市場は、米経済にとって重要な柱となっている。
5日の上昇は8月の雇用者数が改訂されたことによる効果が大きい。8月の非農業部門の雇用者数は、前月発表の4千人減少から、8万9千人の増加に上方修正された。